後ろ姿って見られてます
日本舞踊 寿柳流(としやぎ)師範
寿柳琳菜(としやぎ りんな)でございます。
踊る姿、立ち姿、演奏している姿、前から見ても、横から後ろから見ても美しいラインの方を見ると、こちらもハッと姿勢を正したくなります。
バレエなど舞踊にもよりますが、からだのラインが出る衣装ですと、後ろ姿を『魅せる』振りが多くありますよね。
日本舞踊では後ろ姿で踊る事は有りますが、直ぐに前を向いての踊りになる事が多いです。後ろ姿をお客様に見せる時は、踊りがひと段落して舞台後方へ引っ込むとき、女の踊りですと、後ろにガーっとのけぞって麗しいラインをつくり、しゃなりしゃなりと引っ込んでいく。そして後ろ向いて正座し、小道具を取り替えるなりします。
その時なのです!演目の役から外れてしまい『自分』になってしまうのが!ふっとひと息つけるので、ついつい猫背です。
お客様の視線は背中へ集中しているのですが、本人はちょっとの休憩、それどころじゃない。でもそこを気付けるか、意識出来るかで技量がわかってしまうのですよね〜。
街中でも綺麗なお洋服着ている人が、背中丸かったり、足が痛そうな腰がいたそうな歩き方している人を見ると、ハッと自分はどうだ??と戒めます。
着物ですと、自分が思っている以上に背中をそらないと美しいラインを見せられない。
↑これじゃダメ。
日々色んなところにアンテナ張って、精進しなければ!
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