鏡餅といえば鏡獅子

皆々さま、
ご機嫌麗しゅうございます。
心身ご健康でいらっしゃることを切に願います。
新年をお迎えし、七草も過ぎ、鏡開きですね。
鏡餅ときましたら!
是非にご覧頂きたい演目!!
それが「春興鏡獅子 しゅんきょうかがみじし」です。
簡単に「鏡獅子』と私たちは言っております。
物語の舞台は千代田(江戸)城の大奥。
お正月の鏡曳きの余興にと小姓の弥生さんが、上様の御前で一曲踊りなさいと老女様、お局様連れてこられます。弥生さん、踊りがとても上手なのです。
お茶のお点前の途中に連れてこられたので、帯にふくさが挟んだままです。
上様(私達観客)にお辞儀をしておどりが始まります。

因みに鏡曳きとは、鏡餅を板の上に乗せお廊下を引回す賑やかなイベントだそうです。6日に催していたとのこと。

さて、弥生さんがお辞儀をいたします。
そうでございます!
私達観客は『上様』な気分でどっぷりつかれるのです。
流行りどころの没入鑑賞たっぷりの演出。
もう、ここからは生の舞台をとにかく観ていただきたい。
長唄の派手やかさと踊り手の見せ所満載の演目です。
弥生さんの踊りと、後シテの獅子のあいだに出てきます胡蝶の精の踊りも
派手派手で可愛いく、大好きなおどりです。
私も子供の頃に何度か踊らせていただきました。ぴょんぴょん跳ね回れる、足拍子も楽しい、鞨鼓(かっこ)、振り鼓が使えて楽しい、ウキウキする踊りです。
鏡餅はどこへいってしまわれた。の内容になりましたが、睦月は、一同集まり睦み合う楽しい月ですね。
皆さまは鏡開き、お餅はどのようにお食べになるのでしょうか。
お汁粉は絶対に外せない琳菜です。

国立大劇場にあります高さ二メートルほどの鏡獅子の後シテの彫刻、こちらも観劇の時は必ずじっくりと鑑賞致します。気迫が圧力がもうただならぬ存在。小さい時はとても怖かった思い出。
是非ご覧くださいね。

「日本舞踊をご一緒に楽しみたい」
寿柳琳菜でございました。

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