7月 文月

皆様ご機嫌如何でしょうか。
日本舞踊の先生、琳菜でございます。
雨が多い7月。
大雨など災害の被害がこれ以上酷くなりませんようにと願う毎日です。

7月と言えば七夕の節句。
裁縫や技芸の上達、良縁などを願い笹の葉に結んで飾る習わしがあります。
皆さまのお願いがどうぞ毎年結びますように。
因みに幼稚園児の娘の願い事は
『なんかほしい』でした(^^)
笹や竹は神聖なもので、まっすぐ天にのぼるので竹が使われているそうです。
江戸時代、江戸の町の井戸をきれいにそうじする「井戸さらい」が七夕直前などにありました。なんでも七夕飾りは清水に映すと縁起が良いとされたためだそうです。
願いごとを結んだ笹の葉を川に流して願いが叶いますように!!と小さい頃はやっていましたが、今は流せるところがなかなか有りませんね。
さて、日本舞踊にも七夕に因んだ演目があります。
清元「流星』です。
曲の内容は、七夕の夜、彦星こと牽牛(けんぎゅう)と織姫が年に一度の逢瀬喜んでいるところに「ご注進、ごちゅーしん〜!!」と流星が飛んできて見聞きした事を報告します。
報告内容は、雷夫婦の喧嘩のことでした。
ある日、雷亭主が雲から落っこちてしまいました。落ちた先は端唄の師匠の家、そのまま師匠のところに居候します。その時に覚えた端唄混じりの雷を天上に戻っても、つい鳴らしてしまいます。
その鳴らし方に呆れた雷女房と夫婦喧嘩になってしまうのです。雷子供や雷婆が仲裁に入りますが…と面白い内容で、流星役が雷の亭主、女房、子供、婆を演じ分けて踊ります。
衣装は唐装束で舞台も中国っぽく目に楽しく、踊り手はしっかりと演じ分けなければなりませんが、みていて大変面白い踊りです。是非機会があれば観てみて下さい!

寿柳琳菜 日舞教室

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